ご挨拶
理事長あいさつ
新型コロナウイルス感染防止対策に職員が一丸となって取り組む日々が続く中、8月上旬頃までには、利用者、職員のほぼ全員がワクチン接種を終える見通しとなりました。ご配慮くださいました関係機関の皆さまに心から感謝申し上げます。
さて、昨年10月17日、岩崎貞徳理事長が任期途中で辞任したあとの理事長として就任。その残任期間が本年6月26日に開催された令和3年度定時評議員会終結の時をもって満了しましたが、同評議員会において理事、監事全員が再任され、引き続き開催された臨時理事会において、私が再び理事長に選定され就任いたしました。
引き続き地域の皆さま、保護者の皆さま、関係機関の皆さまのご理解、ご支援、ご協力そしてご指導をいただきながら職責を全うしてまいりますのでよろしくお願いいたします。
昨年、理事長就任時にコロナ対策に加えて、当面する課題の一つに、山口市宮野上にある「るりの里」の一部施設(るりがくえんきらら夢KOBO・るりがくえんきららホーム)の移転問題がありました。
るりの里の地は、元々農協不動産部が開発した「ホテルビラ・プリンス」を引き継いだKDD(現在のKDDI)が社員寮として使用していた場所です。2000(平成12)年に売りに出された機会にるりがくえんが敷地と建物を丸ごと購入。さらに、2001年に開催された山口きらら博で人気を博したパビリオンの一つ「やまぐち夢KOBAN」を買い取り移設し、2004(平成16)年から事業を開始しました。
約43,000㎡(約13,000坪)の敷地内には、本館棟(事務室、食堂、作業場、図書室等)のほかに、きららホーム、きらら夢KOBO(紙器製造作業場)、花卉栽培場、シイタケハウス、硬式テニスコート(二面)などが点在しています。
しかし、建物はいずれも老朽化が進み、建て替えの時期に来ていますが、当地区が土砂災害警戒区域に指定されているため、山口県社会福祉施設等の立地に関する指導要綱により現地での新築は不可能です。そのため、現在地から南へ1キロほどの県道宮野上・佐々並線沿いの場所(農地/約4,700㎡)を移転候補地と定め、昨年11月から本年2月にかけ、周辺の関係する三つの自治会を対象に説明会を開催。いずれの自治会からもあたたかいご理解が得られ移転についての同意をいただきました。
るりがくえんは、地域の皆さまのご理解の上に成り立っています。「地元とともに」をモットーに、常日頃から地元との交流などに努めています。宮野地区では、テニスコートの開放、ホタル祭り等への参加、地元行事のバス運行サービスなどを通して交流・融和を図ってきています。現在地の近くに移転の候補地を定めたのは、この地元とのご縁を引き続き保持したい考えからです。本年5月上旬に造成工事が始まり8月末頃には工事が完了する予定です。
昨年は、1970(昭和45)年12月に社会福祉法人の認可を受けてから50周年という節目の年でしたが、コロナ禍での記念行事は自粛せざるを得ませんでした。ただ、認可を受け、実際に事業がスタートしたのが翌年の4月であったという時期的なことをも踏まえ、コロナ禍で簡素にならざるを得ませんが、本年中には何らかの形で開催し区切りをつけたい、次の50年に向かって前進したいと思っています。
当法人の基本理念は、社会的自立/自律を目指してハビリテーションに挑戦することです。
公益性の高い社会福祉法人としての使命、役割を踏まえ、引き続き、社会のお役に立ち、存在感を高めていきたいと思っています。
令和3年7月1日
社会福祉法人るりがくえん
理事長 湯 田 克 治