ご挨拶
理事長あいさつ
2001(平成13)年の夏、山口県初の大規模イベント山口きらら博(7月14日~9月30日)が開催されました。テーマは「いのち燦めく未来へ」。開幕日は奇しくも130年前に廃藩置県により山口県が呱々の声を上げた”誕生日”でした。
るりがくえんでは、この山口きらら博のパビリオン2棟を買い取リ再利用しています。SDGsの先取りです。1棟は法人本部(山口市鋳銭司)の敷地内にある大作業棟(床面積1620㎡)。マツダ、日立グループ、NTT西日本が入っていた建物です。もう1棟は、るりの里(山口市宮野)にある、きのこ型のユニークなきらら夢KOBO。博覧会史上初となる警察(山口県警察本部)のパビリオン「やまぐち夢KOBAN」でした。
名前まで”リュース”のきらら夢KOBOは、和菓子、陶器などを入れる貼箱や贈答用の折箱などの紙器を製作する作業棟です。
名前まで”リュース”のきらら夢KOBOは、和菓子、陶器などを入れる貼箱や贈答用の折箱などの紙器を製作する作業棟です。
山口きらら博のテーマを引き継いだような「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げた大阪・関西万博(2025年4月13日~10月13日)で、6月2日から4日までの3日間「ロハスフェスタEXPO2025」が開催されました。ロハス(LOHAS)は健康的・環境・持続可能な社会生活に重点を置いたライフスタイルのことです。出店数はサステナブルなハンドメイド・クラフト作品を中心に約150。その一つ、ガラスと糸の造形作家御咲木ことり(本名 石橋美咲)さんのブースにきらら夢KOBOで製作した貼箱が登場しました。また、御咲木さんが作成した「るりがくえんきらら夢KOBO 貼箱」と題した和文と英文のパネルがそれぞれ1枚掲示されました。和文のパネルを下記に掲載しました。ご覧ください。
クライアントの御咲木さんが、万博という大舞台で当法人を紹介くださったことは望外の喜びです。
るりがくえんの「るり」は仏教七宝のひとつ「瑠璃」の平仮名表記です。「瑠璃も玻璃も照らせば光る」ということわざのように、知的障がい者も光(教育)を添えればいかようにも変わるという創設者村上修好氏の教育観に基づくものです。
創設者が瑠璃にたとえた利用者様は、現在、鋳銭司、宮野合わせて約140人。同じく90人の職員は利用者様お一人お一人の尊厳と笑顔を大切に、私たちの基本理念である社会的自立/自律を目指してハビリテーションに挑戦しています。
るりがくえんは、地域社会との共生をベースに、燦めく未来、輝く未来を目指します。
2025年(令和7年)7月
御咲木ことりさんが出店した6月3日、4日は二井関成元山口県知事(21世紀未来博覧会協会会長)、湯田克治るりがくえん理事長(同専務理事)ら山口きらら博の関係者がたまたま万博を予約した日。不思議な縁を感じながら3日の最初にブースを訪れ御咲木さんと交流しました。4年前の2021年11月6日きらら夢KOBOで開催された、るりがくえん法人化50周年・山口きらら博20周年記念式典には今回のメンバーも出席しました。